うずまき 漫画 ネタバレ

ホラー漫画家・伊藤潤二の代表作といえば、『富江』シリーズや『うずまき』の名前が真っ先に思い浮かぶでしょう。 今回Mangajp60s.comでは伊藤潤二作品の一つ『うずまき』について解説していきたいと思います。

「うずまき」という名前は、少年ジャンプで累計発行部数5,500万部を超える人気漫画「呪術廻戦」をオマージュした名前なので、ご存知の方も多いかもしれません。 しかし、オマージュされたものであることは知っている人も多いものの、原作の『うずまき』がどうなっているのかは知らない人も多いと思います。

うずまき漫画の説明:

うずまき 漫画 ネタバレ

山と海に囲まれた黒渦町で奇妙な現象が起きていた。 町では奇妙な旋風が頻発しており、排水溝の水が異常に渦を巻いている。 その町に住む女子高生の霧恵は、恋人の修一から町からの脱出を提案される。 「この街も渦潮に汚染され始めている」と彼はつぶやく。 最初はその提案を真剣に受け止めなかったキリエだったが、その怪奇現象は徐々に二人の日常を蝕み始めた。

物語は修一の父親が渦巻く物事に異常に執着するところから始まります。 街の異変にいち早く気づいた修一と、街で次々と起きる奇妙な事件に巻き込まれていく霧恵の二人で物語が進んでいきます。 街のすべてが歪み、物語は予想外の結末を迎える。

登場人物の簡単な紹介

うずまき 漫画 ネタバレ

1. 後藤きりえ

本作の主人公は、普通の感性を持つ女子高生。 かわいい。

作中では他の男性からも「美しい」と褒められているので、うずまき世界でも美人なようです。 彼を信じ、台風の日にも弁当を届けようとする彼女は、古き良き(?)ヤマトの姿をしている。

なでしこの女性。 伊藤潤二先生の描く女性はいつも可愛くて、とても可愛いキャラクターです。

ですので、今のところは「可愛い子」だと思っていただいて大丈夫だと思います。

2. 斉藤秀一

主人公キリエの彼氏です。

隣町の高校に通っていたため、うずまきのせいで町が徐々におかしくなっていることにいち早く気づいた(隣町と黒渦町を比較することができた)。

物語当初はキリエとともに町を出るつもりだったが、物語が進むにつれて事件が起きるたびに「ほら?うずまきのせい」などとネガティブな思考に陥り、最終的にはやる気を失ってしまう。 物事の根本的な解決を目指し、徐々にうずまき事件の原因を解明する立場に落ち着いた。

しかし、キリエの彼氏という立場は見せかけだけのものではなかった。 キリエがピンチに陥った時は、どんなに危険な状況であっても彼女を守ろうと行動した。 彼は必要なときにそれを行う男です。

うずまき 漫画 ネタバレの感想:

うずまき 漫画 ネタバレ

『うずまき』は伊藤潤二の最も有名な漫画の一つです。 1998年から1999年にかけて連載されていました。伊藤潤二先生は緻密な描写に定評があるそうですが、この作品でもその技術が遺憾なく発揮されています。 「ジョジョの奇妙な冒険」ファンの間では、これが第6部「ストーンオーシャン」の「ヘビーウェザー」の元ネタではないかと噂されています(本当かは分かりませんが、もしかしたらJOJOVELLERかどこかに掲載されたのかもしれません)。 。

『うずまき』はタイトルの通り、“渦”の形をした物体で起こる怪奇現象と、“渦”の形の性質がもたらす恐怖を描いた作品です。 舞台となるのは、物語を通して徐々に「渦」に侵食されていく街。 主人公のキリエは、美しい人物として描かれている女子高生です。 その美しさは時として他人を魅了するが、その結果自らに不幸を招く不幸体質の人間でもある。 ちなみに、もう一人の主人公である修一は、メガネをかけた神経質な美青年で、「異常なことに敏感だが、すべてを“渦”のせいにしてしまうため周囲に理解されない(本当はすべてそうなのに)」 「渦」のせい)」という典型的なホラーキャラクター。

恐ろしいものや異常なものを絵で表現しようとすると、ホラーを通り越してコミカルなものになってしまうことがよくあります。 残念なことに、『うずまき』にもそのような瞬間が含まれていないわけではありません(特に髪と蝶族の物語)。 それでも、伊藤潤二の緻密な異常描写は読者に強い印象を残す。 詳細は省きますが、異常物の群れの描写や異常構造物の描写は一度見たら忘れられないほど脳裏に焼き付けられます。

最初のストーリーは、家庭、学校、病院などの身近な場所で起こる出来事を扱います。 しかし、事態は徐々に異常さを増し、ある時点(具体的には第14話)で物語は一変する。 以降、物語は猛烈なスピードで展開し、その結末は実に見事だ(ただし、結末の後に「特別編」が続くのは少々残念だが)。 点を回転させたり、線をひねったりするだけで「螺旋」が作れます。 「螺旋」を目で追うと、目玉がぐるぐると回転し、やがて中心に引き寄せられます。 「螺旋」がもたらす不思議な世界をぜひ皆さんも体験してみてください。

余談ですが、本の巻末の解説文に「現代の格差社会と閉塞感を予言した作品」とありますが、この作品には社会的な要素は一切ありません。 巻末には佐藤優という評論家のコメントが付いており、一見わかりにくいランキングや心理図、佐藤本人の写真などが載っているが、特に読む価値はなさそうだ。 読みたくないので読んでいません。 読まずに批判するのは不謹慎だと思われるかもしれないが、私は作品について社会や政治と絡めて語るのが嫌いだ。